ほんとに気づいてなかったとは。
もう、視線すら感じないくらい異次元なレベルに到達しちゃってるのかな?
「てか、俺は男たちの視線が寧々に行ってるのが気に入らないけどな」
「え?」
「やっぱ個室のある店にすればよかった」
難しい顔をしながら周りを牽制するように声をひそめる。
何を言ってるんだろう。そんなわけないのに。
「それはそうとさ、このあと映画見に行かない? 駅の改札出たとこにあったからこれもらってきたんだ」
見せてくれたのは、駅ビルの中にある映画館の上映スケジュールパンフレット。
「映画!? 見たい!」



