「うわ~、いいな~! 私も一度でいいから行ってみたい」
目を輝かせながら言うと、
「父さんからは、連れていきたい子がいるなら連れてきなさいって言われてるんだ。寧々ちゃん、もしよかったら一緒に行く?」
「えーっ!?」
「寧々ちゃんと一緒に行けたら絶対に楽しいし! ね、行こうよ」
そうニコニコしながら言う椿くんて、じつはすごくおぼっちゃまなのかも。
琉夏くんにそんなことを言われたら構えちゃうけど、椿くんだと冗談だってわかるから笑って流せる。
「私の場合、パスポート取得するところから始めなきゃ」
「え~、そこから~~?」
ほらね。本気だったら、私がパスポートを持ってないってことで笑えないはずだもん。



