翌日のお昼休み。

エクセレントルームでひとりでお弁当を食べたあと。

私はある人物を探すために、校舎内を駆けずり回った。

まずは教室、そしてランチルームや特別教室ものぞいてみたけど、見つからない。


「あ、もしかして!」


私は外へ飛び出した。


───いた。


思った通り、また敷地内の芝生の上で寝転んでいる──白樺くん。

さすがに暑いのか、大きな木の下の木陰になっているところに体を伸ばして寝転がっていた。

授業は出ているけど、やっぱり昼寝はしてるんだ。


「……白樺くん」


声をかけると、いつかのように片目だけを開く。

私だとわかると、体を起こす。

制服についた芝を軽く振り払って、木漏れ日に目を細めた。