「だから、白樺が寧々ちゃんに投票しに来たのもびっくりだったよな! エクセレントとか無関心なくせに」
「ほんと、命拾いしたから白樺くんには感謝しないと……」
最後の票で私の運命が決まったんだから。
「ところで……どうして白樺くんは、エクセレントを拒否してるの?」
「まあ、親父への反抗心と──」
椿くんは言いかけて、うかがうように刹那くんの顔を見る。
……と?
「余計なこと言ってんなよ」
それに対し、低い声で牽制する刹那くん。
ん?
刹那くんと何か関係が?
なんだか、まだまだ私にはわからないことがありそう。
そのうち分かるかもしれないし、今は余計なことに突っ込むのはやめておこうと思ったのでした。