誰……?
明るい壇上からじゃ、その人物の顔がよく見えない。
「えっ、まさか」
椿くんが腰を浮かして目をこする。
誰なの……?
壇上の光が届いてその人の姿が映し出されたとき、私は息をのんだ。
「白……樺……くん?」
黒髪に青メッシュの彼が、ゆっくり壇上への階段を上り投票箱の前に立った。
それは、やっぱり白樺くんで。
「これがお俺の投票権だ」
会長さんに手渡す。
「は、はいっ」
戸惑いながらも受け取った会長さんはその紙を見て、こまったように目を泳がせた。
「なにもたついてんだよ」
琉夏くんがそれをさっと取り上げる。そして、
「へー……」
面白そうに笑った。



