「私の勝ちね。1票差でも勝ちは勝ちよ」
琴宮さんは私に向かってそう言うと、満面の笑みで壇上の中央まで進んだ。
……仕方ない。これが公平な結果なんだ。
350票も集められたことに感謝しないと。
「くそっ!」
椿くんは悔しさを露わにして、琉夏くんも、珍しく神妙な表情。
あんなに可愛い琴宮さんがローズに選ばれたんだから、嬉しいんじゃないの?
それとも。
琉夏くん、私に投票してくれてたのかな。
刹那くんは……どこか遠く、一点を見つめている。
みんな……ごめんなさい。
スポットライトを浴びて拍手に包まれてる琴宮さんのうしろで、私は心のなかでみんなに謝る。
「さあ、リボンを渡して」



