そんなことがあっていいわけない。
総合1位っていう、エクセレントの鑑のような刹那くんがエクセレントでいなくなるなんて。
そんなことを言われたら、自分がローズで居られるかの前に、そっちが気になって今にも倒れそう。
「皆さん大変お待たせいたしました」
声高らかに、生徒会会長が呼びかける。
マイクの先にみんなが注目する。
手が、震える……
「開票の結果、
琴宮妃花351票、来栖寧々350票。
よって、ローズは琴宮妃花さんに決定いたしました!」
……っ……。
負けた。
拍手に包まれる中、ガクッと力が抜けて、体が前傾姿勢になる。
1票差なんて。
ここまで善戦できたのに、1票で負けるなんて。
だけど、それが私と琴宮さんの差なんだ。



