今まで、スイーツづくりの手伝いどころか、私がローズじゃなくなってもどうでもよさそうなのに。
「じゃーねー」
それには答えることなく、琉夏くんはつものようにシニカルな笑いを残して、手をひらひらと振りながら行ってしまった。
あー、なるほど。
私の味方……ってわけでもないみたい。
ただ、こう状況が気に入らなかっただけなのかも。
だよね。あの琉夏くんだもん。
そんなことを思いながら琉夏くんの背中を見送っていると、わらわらと集まってくる1年生の女の子たち。
「私ももらっていいですか?」
「これ、ミルクレープですか?」
目をキラキラさせながらカゴを覗き込んでいる。
えっ? もらってくれるの?
「ど、どうぞ!」
なぜ!?
願ってた状況なのに、突然こうなるとどうしていいかわからなくててんぱっちゃう。



