……あれれ?
すると、応援部隊のみなさんも後を追うように、
「妃花と争おうなんていい度胸」
「おこぼれでローズになれたくせに、まだ居座ろうとするなんて図々しい」
「それをわからせるための選挙なのに、選挙運動までしちゃってバカみたい」
刺々しい言葉のオンパレードで、教室を出て行った。
「は、あっ……」
私ひとり残されて。
力が抜け落ちて、すとん、と椅子に座る。
……激励、なんてちがったみたい。
さっきのも嫌みのひとつだったのか、と、しょんぼりする。
わかってる。わかってるよ。
私にローズはふさわしくないことくらい。
ただ、ちゃんとやり切りたいって思ったの。
それが、少しの間でもローズっていう称号を与えてもらった私の務めだと思ったから。