……え。
「相手が辞退した場合には、琴宮妃花がローズとなることとする、そう書いてあっただろ」
射抜くように私を見つめる刹那くん。
「えっと……それって」
……私がローズでもいいってこと?
琴宮さんがローズになるより……?
「寧々ちゃんも出るに決まってんじゃん! 俺、全力で応援するから!」
両手でガッツポーズを作り、そう言ってくれる椿くんだけど。
私は気づいてる。
「いや、でもこれは負け戦じゃ……」
「分かってんじゃん」
……琉夏くん。そんな……即答しなくても。
でも、事実だからしょうがない。
琴宮さんとの選挙で、どこに勝てる要素があるんだろう。
そんなのするだけみじめになるし、だったら潔く降参するのもアリかなって。



