それから、数週間が過ぎた。
白樺くんは、クラスには来ているけど、誰ともつるむこともなく、授業も真面目に聞かず寝てばかりいる。
そして、みんなに恐れられている。……理由はよく知らないけど。
私にも話しかけてくることはないし、結局、距離が近くなった今のほうが、すごく遠い人になっちゃった気がする。
琴宮さんたちは、白樺くんが脅威になっているのか、私に対していやがらせをしてくることもなく、平穏な日々。
その間に、初めての定期テストもあり、みんな夜遅くまでテスト勉強を頑張って、わからないところは教え合ったりした。
これこそ、ルームシェアの醍醐味だなあって思った。
さすがエクセレントのみんなは優秀で。(琉夏くんもあんなんでも、すごく頭がよくてびっくりした)
刹那くんは、ふたりきりになると、相変わらず甘さが発動する。