「ご、ごめんなさいっ」
「そんなつもりはっ」
ジリジリと足をうしろに滑らせながら口々にするさまは、まるでなにかに取りつかれたかのよう。
「し、失礼しましたっ……」
そして、琴宮さんを囲むように、群れになって校舎の方へ逃げて行った。
私のことなんて、すっかり忘れちゃったかのように。
取り残された私。
白樺くんに目を向けると、立ち上がって体についた芝を振り落としているところだった。
……やなところ見られちゃったな。
私も早くここから撤退したかったのに、彼は私に声をかけてきた。
「なんだよ今の」
一目見てわかったはずのその状況を改めて説明するのは、結構きつい。
「えーーっとぉ……」
できればそこは察してください。



