なにか言おうとすると勢いに圧倒されて、言葉がのどで引っ込んでしまう。
1対4。何を言ったって負けるに決まってるんだけど。
「あなたがローズを降りるって一言いえばいいんじゃないの?」
名案でしょ? とでも言いたそうに、私を射抜く瞳。
ローズを、降りる……。
それは……。
目線がだんだん地面に落っこちていく。
はじめはありえないと思った男の子とのルームシェアも、思ったほど生活に支障はないし、むしろ今は楽しいとまで思えるようになった。
私の作ったご飯で喜んでくれた刹那くんと椿くんの笑顔が頭に浮かぶ。
みんなといると楽しくて。
……私、いつのまにかあの寮が、唯一のよりどころになっていたんだ。
「ねえ」
答えをせかす琴宮さんの声は、ちょっと震えていて。



