そう言って、私の手を優しく退ける刹那くん。

涼しげな目元をやわらかく細めて、私を見てる。


「……っ!?」


……バレてた。
恥ずかしい~。


「寧々は正直だな」


ふふっと笑って私をベッドに残したまま離れると、クローゼットの中からシャツを取り出した。

パサッ──

白いシャツに袖を通す。そんな普通の仕草までも目が離せなくなるくらい様になっていて。


ふいに振り返った刹那くん。


「寧々のおかげでいい一日になりそう」


朝陽に照らされた笑顔に、頭がくらくらした。