「刹那くん、起きて、朝だよ」
すると、ゆっくり瞼が上がって。
目を開いた瞬間から、くっきりと二重が形どられたきれいな瞳が現れた。
「……あ、寧々……」
かすれた声が色っぽい。
少し寝ぼけているのか、じーっと見つめられる。
「寧々、ここに座って」
ベッドの淵をトントンたたく刹那くん。
私は言われた通り、素直にちょこんと腰かけた。
「寧々に起こしてもらうなんて、最高の目覚めだな」
「そ、そんなのんびりなこと言ってないで、早く起きないと遅刻しちゃ──きゃっ」
ぽすっ。
軽く引っ張られただけなのに、私の体は簡単に刹那くんの上に倒れこんでしまった。
薄い布団の下に感じる刹那くんのたくましい身体。
筋肉質なのは、お風呂場で抱きしめられたときに知っている。
簡単に想像できちゃうから、それはそれで困るっていうか……。



