「この部屋はいったい……」
連れてこられたのは、私たちの教室がある3階からひとつ上がった4階の一番端っこにある教室だった。
部屋のなかは応接セットが置かれていて、あとはテレビやポットやレンジもある。
もはや、教室じゃない。
「エクセレントの専用部屋。だから俺らしか鍵を開けられない」
刹那くんは腕に巻かれたリストキーを掲げた。
なるほど……。
「寧々も好きにここを使って大丈夫だから」
ソファに座った刹那くんは、私を見上げて優しく笑う。
……あ。
編入早々ぼっちが決定した私のために、ここを教えてくれたんだ。
お昼になったら、ここへ来ればいいって。



