だとしても、お風呂場に私が来るべきじゃなかった。

大反省。

刹那くんだって、椿くんか琉夏くんがくると思ったんだろうし。


「いや、こっちこそ悪い。ついいつもの癖で叫んじまった」


完全に戸惑ってる。


「あの、なにか急用だったの……?」

「ああ……シャンプーが切れたから、上から出してほしいと思ったんだけど、いいよ、自分でやるし」

「場所を教えてくれたら私が取るよ……っ」


びしょびしょで出てくるのは大変だもん。

ここまで来たんだから、どうせなら役目を果たせた方がいい。


「……マジで? じゃあ頼む。上の一番右側の棚を開けたら、新しいのがあるはずなんだ」

「うん、わかった」


顔をあげると、言われた通り扉があった。

手を伸ばしたのはいいけど。


「あ、れ?」