「待ってよ～」


あのときから、モモを置いていくことだけはしないようにって決めていたのに。

モモが悪いんだからな！

つうか、どこのどいつだよ！

モモにへんなこと吹き込んだのは！！


同じ学校だからって考えが甘かったもしれない。

これから３年間同じクラスになれないことを思うと、頭が痛くて仕方ない。

髪が揺れるたびに、かすかにのぞくキスマーク。

そのキスマーク効果で、モモに悪い虫がつかないように祈るしかなかった。