……は?


「ごめんね、僕、小学生の頃までしか分からなくて……」

「あっ、そっか……!ごめんねっ……!!って言うか、小さい頃のこと聞けって感じだよねっ……あははっ……」


不良なんて、聞いてない。


「ねーね天音。どこでそんな情報手に入れたの?」

「ふぇ!?あ、え、えっとっ……ゆ、夢っ……?で見たっていうかっ……なんていうかっ……」

「ふふっ、そっか」


……天音、絶対に誰かから聞いたな……。


イラツク……こうなったらキッカケを作ってやる……。






—放課後—



「じ、仁くん、じゃあ、教えてもらいたい、ですっ……」

「わかったよ。……久遠はいないんだね」

「あっ……久遠くんは、お仕事……?」


なんで疑問方に……?


「わ、わかんないけど、どこか行っちゃったから……」

「そっか。……ちょうど誰も教室にいないし、ここで取るか」


覚悟の上で、俺は変装を取った。