……久遠くんの、かかっ……彼女になってから、約1時間後。


「「「誕生日、おめでとうー!!!」」」


わあわあと騒ぎながら、私の部屋で誕生日会を行っていた。

メンバーはいつメンの陽奈ちゃん、颯くん。


そして、今日は特別で久遠くんも参加してくれている。


「はい!アタシと颯から!!」

「わあ!ありがとう!!」


そこには、可愛らしいうさぎと猫の小さなぬいぐるみと、綺麗なネックレスがあった。


「ううっ……ふたりとも、本当に毎年ありがとうっ……」


ふたりは小さい頃から、それころ7歳のころから毎日欠かさず祝いにきてくれている。


「ふふっ、いいのいいの!」

「俺もようちゃんの親友の天音ちゃんとはようちゃんと仲良くやってってほしいし!」

「ふたりが友人でいてくれて、本当に嬉しいよっ……!!」


嬉しくてポロポロと涙が溢れてくる中、ふたりにそう伝えた。


「ふふっ、私もよ!」

「俺もだよ〜」

「……天音」

「あっ、久遠くん!」


ドキドキと胸がざわめく中、久遠くんが大きな紙袋を私に渡した。


「はい!これ僕からのプレゼント!」

「ありがと——ふぇっ?」


な、なに、これっ……?