「はぁ……」


いまは静まり返る私の部屋のベッドに寝っ転がっている。


久遠くんはと喧嘩してから私は……。


「……じゃあ、愚痴聞いてもらいに行くわよ」

陽奈ちゃんがそう言ったので、私もノコノコとついていくとその場は颯くんのお屋敷で……。


久遠くんが、いたのだ。

私は結局、久遠くんに悪口を言うことしかできなかった。


……でも、久遠くんはありえないくらいの優しさで、私のこと、愛してるって……言って、くれたっ……。


嬉しくてお気に入りの、ピンク色のくまのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる。


このぬいぐるみは、小さい頃にお友達からもらったとママに教えてもらった。

しかも、手作りだとか。


お耳の位置や、足の位置、手の位置がほんの少しずれていているけれど、それがまた可愛くてお気に入り。


……そういえば、明日は私のお誕生日だ。

毎年おうちで陽奈ちゃんが祝ってくれていて、今日陽奈ちゃんが帰る前に明日も祝うって言ってくれたから……。

とりあえず、寂しくはないよねっ……!!


……っていうか、久遠くんのことは、忘れよう……。

もうどうせ縁も切れちゃった、んだ……。