夜風のような君に恋をした

「信じられないかもしれないけど、私、学校では優等生なの」

「ふうん。本当に信じられないな」

「それに、委員会変わってって言われたら、喜んで変わるくらいいい人なんだよ。この前は断ったけど……。苦手な友達にも合わせてるし」

そう言って雨月が見せてきたのは、学生鞄に提げられた青い熊のキーホルダーだった。

やたら大きくて、キーホルダーというより小さなぬいぐるみと呼んだ方が近いかもしれない。

「何それ?」

「え、知らないの? めちゃくちゃ流行ってるじゃん。もともと海外のアニメかなんかのキャラクターで……。クラスでも半分くらいの子がつけてるよ」

「見たことないな。なんかいかにも女子ってかんじで、雨月っぽくない」