夜風のような君に恋をした

さも申し訳なさそうに、腰を低くして頭を下げてくる諏訪さん。

クラス委員だからという理不尽な理由で別の委員会に駆り出されたことは、今までも何度かあった。

どうしよう。

塾まではまだ時間があるから、代わりに委員会に出ることはできる。

だけどそれまではいつものように学校近くの図書館に行って、昨夜ほとんどできなかった塾の定期テストの勉強をする予定だった。

断りたい、だけど断れない。

ここで本当の気持ちを出してしまったら、今まで必死にいい人を演じてきたのが無駄になってしまう。

「えーと……」

返事をしあぐねていると、ふと、諏訪さんの後ろにいる生徒達が目に入った。

諏訪さんがいつも一緒にいる、クラスで一番目立つグループの子たちだ。