夜風のような君に恋をした

何をしていても落ち着かない気持ちのまま、一日が過ぎていく。
 
気温は夏と変わりないのに、頬杖をつきながらぼうっと見つめた窓の向こうの空には、白いもこもこの秋の雲が浮かんでいた。

昼の空は嫌いだ。

明るい空の下では、絶えず人の目があって、私は懸命に自分を演じないといけないから。

真っ暗闇の夜の世界は、人の目から私を解放してくれる。

早く夜になればいいのに。

叶うなら、この世界が、永遠に夜であればいいのに――。