だけど芽衣は私の気持ちなんてお構いなしにぐいぐい話を進める。
「その人サッカー部でね、すごく面白くていい人なんだって! 清楚で真面目な子がいいって言ってたから、雨月ちゃんぴったりだと思うんだけどなあ」
「でも、相手がっかりさせたら悪いし……」
「そんなことないって! 雨月ちゃん、細くてかわいいし。あっ、もしかして好きな人いるの?」
思いがけない芽衣の言葉に、私はたじたじになった。
なぜか脳裏に浮かんだのは、おとついの夜見た彼の嘲笑うような顔。
だけど私は、大急ぎで彼の残像を頭の中から掻き消す。
見た目はよくても、あんなズケズケと赤の他人の心に土足で踏み込むような図々しい人、好きなわけがない。
頭に浮かんだだけでも腹立たしい。
「いないけど……」
「そっか、ならちょうどいいじゃん! 考えといて」
「うん、わかった……」
いい人を演じることに慣れている私は、こんなときでも笑顔を作ってしまう。
どうしよう、まったく気が進まない。
人を好きになるってどういうこと?
つき合うって何?
彼氏に既読無視されたくらいでモヤモヤするなんて、私にしてみれば、自分を窮屈にするしがらみがまたひとつ増えるだけのようにしか思えない。
もうこれ以上のしがらみなんて、ごめんだ。
「その人サッカー部でね、すごく面白くていい人なんだって! 清楚で真面目な子がいいって言ってたから、雨月ちゃんぴったりだと思うんだけどなあ」
「でも、相手がっかりさせたら悪いし……」
「そんなことないって! 雨月ちゃん、細くてかわいいし。あっ、もしかして好きな人いるの?」
思いがけない芽衣の言葉に、私はたじたじになった。
なぜか脳裏に浮かんだのは、おとついの夜見た彼の嘲笑うような顔。
だけど私は、大急ぎで彼の残像を頭の中から掻き消す。
見た目はよくても、あんなズケズケと赤の他人の心に土足で踏み込むような図々しい人、好きなわけがない。
頭に浮かんだだけでも腹立たしい。
「いないけど……」
「そっか、ならちょうどいいじゃん! 考えといて」
「うん、わかった……」
いい人を演じることに慣れている私は、こんなときでも笑顔を作ってしまう。
どうしよう、まったく気が進まない。
人を好きになるってどういうこと?
つき合うって何?
彼氏に既読無視されたくらいでモヤモヤするなんて、私にしてみれば、自分を窮屈にするしがらみがまたひとつ増えるだけのようにしか思えない。
もうこれ以上のしがらみなんて、ごめんだ。



