夜風のような君に恋をした

互いの存在を拠りどころとして、この先も、夜を迎えられるだろうか。

「雨月、ずっとそばにいて……」

ぽつんと吐き出された冬夜の言葉を、私は何度も頷いて受け止める。

彼のサラサラの黒髪が、頬に当たって心地いい。

「うん、いるよ」

――もしもこの先、会えなくても、遠くにいても。

「ずっと、そばにいるから」

「うん」

「だから約束して、もうひとりで泣かないって」

「……俺も強くなりたい」

「ならなくていいよ。そのままでいいから」

「でも、かっこ悪いじゃん……」

ぐすっと鼻を啜った彼は、笑っているような、拗ねているようなものの言い方をした。