「私は……この国の人もこの場にいる皆も、アンゼリオの聖女として絶対に守る。あなたなんかの思惑通りに動く道理はない!」 ジルに飛びかかろうとする彼女に向かって、ジルを守る光の盾を作り出す。 弾かれたメリダもといメイは、今まで発揮してこなかった私の本当の力を見て顔を歪めた。 これ以上、彼女の好き勝手にさせるわけにはいかない。 ……先代のことについても、罪のない人達を巻き込んだことについても、全部許すつもりはない。 この国の聖女として影を光の力で打ち消す―― さあ、反撃の時間よ。