本当はレタスも欲しいんだけどなーと思っていると、丁度お湯が沸く。
熱湯だと熱いかな? と思ったけどカップが冷たいままだったから少しは冷めるかも知れない。
何にせよあまり待たせるわけにもいかないし、とりあえず持っていこう。
わたしはギンのマグカップだけを持ってリビングへと向かった。
「お待たせ」
とギンの前のローテーブルにカップを置くと、「遅かったな」と少し不思議がられた。
「あ、うん。丁度お湯がなくなってて……」
「おい、ソウ……」
わたしの言葉を聞いたギンは颯介さんを睨む。
「あれ? 無くなってた? 悪い悪い、気づかなかったわ」
ギンの切れ長な目に睨まれると結構迫力があるんだけど、颯介さんはたじろぎもせず笑って謝った。
何だかこういうやりとりに慣れてるって感じ。
ギンもそれ以上何かを言うことはなく、わたしの入れたコーヒーに口を付ける。
「あつっ」
「あ、ごめん。やっぱりまだ熱かった?」
舌を火傷させてしまっただろうかと少し心配すると、ギンはわたしをジッと見上げてからニッと笑った。
楽しそうに目も細めるから、その表情だけで艶っぽい雰囲気が出る。
熱湯だと熱いかな? と思ったけどカップが冷たいままだったから少しは冷めるかも知れない。
何にせよあまり待たせるわけにもいかないし、とりあえず持っていこう。
わたしはギンのマグカップだけを持ってリビングへと向かった。
「お待たせ」
とギンの前のローテーブルにカップを置くと、「遅かったな」と少し不思議がられた。
「あ、うん。丁度お湯がなくなってて……」
「おい、ソウ……」
わたしの言葉を聞いたギンは颯介さんを睨む。
「あれ? 無くなってた? 悪い悪い、気づかなかったわ」
ギンの切れ長な目に睨まれると結構迫力があるんだけど、颯介さんはたじろぎもせず笑って謝った。
何だかこういうやりとりに慣れてるって感じ。
ギンもそれ以上何かを言うことはなく、わたしの入れたコーヒーに口を付ける。
「あつっ」
「あ、ごめん。やっぱりまだ熱かった?」
舌を火傷させてしまっただろうかと少し心配すると、ギンはわたしをジッと見上げてからニッと笑った。
楽しそうに目も細めるから、その表情だけで艶っぽい雰囲気が出る。



