「まあ、今はギンと呼べばいいさ」
「え?」
てっきり教えてくれると思っていたわたしはキョトンと瞬きする。
え? いいの?
でもあんなに不満そうな顔してたのに……。
不思議に思っていると、掴んでいた彼の手が逆にわたしの手を掴む。
それを自分の口元に持っていってしまった。
妖しく微笑む彼――ギンさんは、わたしの指に吐息をかけながら話す。
「自力で思い出してみろ。それでも思い出せなかったら……お前を抱くときには教えてやるよ」
そう言ってふっくらした唇がわたしの指を食んだ。
「ひゃあ!?」
思わず手を引っ込めたわたしは、早まる鼓動を落ち着かせようと必死になる。
本当にどうして朝っぱらからこんなに色気出しまくってるのよこの人は!?
心の中でだけ悪態をついていると、また男らしい硬い手がわたしの目をふさいでくる。
「ああ、それと。敬語とかもいらねぇから」
「な、ちょっと!?」
また目をふさいでくるということはキスをするつもりなんだろう。
ダメって言ったのに!
「え?」
てっきり教えてくれると思っていたわたしはキョトンと瞬きする。
え? いいの?
でもあんなに不満そうな顔してたのに……。
不思議に思っていると、掴んでいた彼の手が逆にわたしの手を掴む。
それを自分の口元に持っていってしまった。
妖しく微笑む彼――ギンさんは、わたしの指に吐息をかけながら話す。
「自力で思い出してみろ。それでも思い出せなかったら……お前を抱くときには教えてやるよ」
そう言ってふっくらした唇がわたしの指を食んだ。
「ひゃあ!?」
思わず手を引っ込めたわたしは、早まる鼓動を落ち着かせようと必死になる。
本当にどうして朝っぱらからこんなに色気出しまくってるのよこの人は!?
心の中でだけ悪態をついていると、また男らしい硬い手がわたしの目をふさいでくる。
「ああ、それと。敬語とかもいらねぇから」
「な、ちょっと!?」
また目をふさいでくるということはキスをするつもりなんだろう。
ダメって言ったのに!



