そんな理由でキスするの!?
いや、確かに毎回気を失うのは困るし苦しいのは嫌だけど。
「それに昨日言ったはずだぞ?」
「え?」
少し真剣な目になった彼にドキリと心臓が跳ねる。
「唇は拒むなって」
「っ!」
そういえば言っていた気がする。
いや、でもわたし了解してないんだけど!?
そして今もわたしの了承を得ずにその色気漂う唇を落とそうとしてくる。
いつまでもこんな調子で流されちゃダメだ!
そう思ったわたしは、また目を覆い隠そうとする手を掴んで抗議した。
「わ、わたし良いなんて言ってないですから! だからやめて下さいギンさん!」
そう声を上げた途端、彼の動きがピタリと止まる。
見ると、表情も固まっているように見える。
あれ? やめてくれた?
言うことを素直に聞いてくれるとは思わなかったから、止まってくれた事に少し驚く。
でも、固まった表情のまま口にされた言葉で別の意味で動きを止めていたことを知る。
「雪華……お前、俺の名前忘れたのか……?」
「え? あ……」
どうやら止まったのはわたしがギンさんと呼んだせいだったらしい。
いや、確かに毎回気を失うのは困るし苦しいのは嫌だけど。
「それに昨日言ったはずだぞ?」
「え?」
少し真剣な目になった彼にドキリと心臓が跳ねる。
「唇は拒むなって」
「っ!」
そういえば言っていた気がする。
いや、でもわたし了解してないんだけど!?
そして今もわたしの了承を得ずにその色気漂う唇を落とそうとしてくる。
いつまでもこんな調子で流されちゃダメだ!
そう思ったわたしは、また目を覆い隠そうとする手を掴んで抗議した。
「わ、わたし良いなんて言ってないですから! だからやめて下さいギンさん!」
そう声を上げた途端、彼の動きがピタリと止まる。
見ると、表情も固まっているように見える。
あれ? やめてくれた?
言うことを素直に聞いてくれるとは思わなかったから、止まってくれた事に少し驚く。
でも、固まった表情のまま口にされた言葉で別の意味で動きを止めていたことを知る。
「雪華……お前、俺の名前忘れたのか……?」
「え? あ……」
どうやら止まったのはわたしがギンさんと呼んだせいだったらしい。



