それをシロガネに相談すると、彼からも連絡してみると言ってくれた。

「俺にとっても優姫は妹みたいなものだからな」

 流石に少し心配してる、って。


 シェアハウスでは三つ子はいつものようにリビングでキーボードを打ち込む毎日。

 そして元々機材調達などが仕事だったらしい岸本くんと伊刈くんは、またその本来の仕事をするため色々と走り回っているみたいだった。


 颯介さんは《黒銀》解散に向けてみんなの希望を聞いたりして何かと忙しそうだったし、シロガネはそっちに顔を出しつつキョウを消すために色々動いているみたいだった。


 そんな風にみんなが忙しそうなシェアハウス。

 でも、夜はやっぱりシロガネの部屋に連れ込まれてしまう。


「んっ……はぁ……ちょっ、まって」

 幾分性急な動きのシロガネを少し止める。

「ん? どうした?」

 唇のすぐ近くで出された声はすでに熱を持ち、わたしを妖しく誘っているかのよう。


「その……今日はするの?」

「なんだよ、嫌なのか?」

 あえてした確認に、シロガネは何を思ったか少し不機嫌な声を出す。


「違うよ。シロガネが求めてくれるならぜんぶあげたいって言ったでしょう?――んっ」

 言い終わると同時に唇が塞がれる。

 深い口づけはわたしの吐息を奪って離れると、チュッともう一度吸い付く。