でも、休めって言ったって何をしようかな……?
ずっと寝てるわけにもいかないし……。
そんな風に考えながらリビングに戻ると、いつもの状態の三つ子とその後ろに立って一緒に画面を見ている颯介さんがいた。
「お? あいつら行ったか」
わたしに気づいた颯介さんがそう言ってこちらを見る。
彼も本当はシロガネたちと一緒に出るはずだったけれど、昨日の今日で流石に心配したシロガネにわたしの護衛としてここに残されてしまった。
申し訳ないなと思ったけれど、颯介さん自身は「面倒な仕事しなくて済む」なんて笑顔で言っていたから別に迷惑って程でもないのかな? と思う。
「はい。……でもわたし何してればいいんでしょう? 休めって言われても寝てるわけにもいかないし……」
相談すると、「本でも読んでれば?」と言われる。
「でも持ってきてる本も読み終わっちゃって……。何か他にいい本ありますか?」
もう一度読み返すという方法もあったけれど、気分的に違う本が読みたい。
だから聞いてみたんだけれど、それに答えたのは颯介さんではなく三つ子だった。
「じゃあこれは?」
「なかなか興味深いよ」
「白雪姫の話もあるし」
「……《本当は怖いグリム童話》?」
渡されたのは少しすり切れたハードカバーの本だった。
ずっと寝てるわけにもいかないし……。
そんな風に考えながらリビングに戻ると、いつもの状態の三つ子とその後ろに立って一緒に画面を見ている颯介さんがいた。
「お? あいつら行ったか」
わたしに気づいた颯介さんがそう言ってこちらを見る。
彼も本当はシロガネたちと一緒に出るはずだったけれど、昨日の今日で流石に心配したシロガネにわたしの護衛としてここに残されてしまった。
申し訳ないなと思ったけれど、颯介さん自身は「面倒な仕事しなくて済む」なんて笑顔で言っていたから別に迷惑って程でもないのかな? と思う。
「はい。……でもわたし何してればいいんでしょう? 休めって言われても寝てるわけにもいかないし……」
相談すると、「本でも読んでれば?」と言われる。
「でも持ってきてる本も読み終わっちゃって……。何か他にいい本ありますか?」
もう一度読み返すという方法もあったけれど、気分的に違う本が読みたい。
だから聞いてみたんだけれど、それに答えたのは颯介さんではなく三つ子だった。
「じゃあこれは?」
「なかなか興味深いよ」
「白雪姫の話もあるし」
「……《本当は怖いグリム童話》?」
渡されたのは少しすり切れたハードカバーの本だった。



