優しく、確かめるような口づけ。

 でも、それは少しずつ深くなっていく。

 お互いの息が絡み合い、溶けてくっついてしまうんじゃないかと思うくらい熱くなる。


「んっはぁ……シロガネ……」

 唇以外もくっつきたくて彼の背中に手を回すと、シロガネもわたしの背中に腕を回してゆっくり後ろに倒していった。

 何度もキスを交わしながら、彼はわたしをベッドに寝かせてくれる。


 そうするとシロガネはわたしの上になるように膝立ちして上半身の服を全て脱いだ。

 しなやかに引き締まった筋肉に目が奪われる。

 これからこの体に抱かれるのかと思うと、恥ずかしさより喜びに似た気持ちが湧いてきた。


 ドクンドクンと、鼓動が大きくなる。

 同じくらい気持ちが膨れ上がって、どうすればいいのか分からないほど。


 彼が覆いかぶさり、また1つキスが落とされる。

「……言っとくが、本当に今日の俺は抑えが効かねぇぞ? いいのか?」

 彼自身もう止まる気は無いように見えるのに、それでも最後の確認のようにそう聞かれた。

 もちろん、わたしの答えは決まっている。


「いいよ。シロガネの好きにして欲しい」

 心からの言葉。

 でも、彼は苦し気に呻いた。