「こっちはOK」
「出回ってた白雪の情報は写真含め全部消去した」
「情報源も特定出来たよ」
「……どこだ?」
ギンは聞き返しつつも、答えが分かっているような表情をする。
それに三つ子は声をそろえて答えた。
『時計塔』
「っ!?」
思わず息を呑んだのはわたし。
何の話かハッキリと分からないまでも、三つ子の言葉から今日見せられた写真のことだと予測をつけた。
中嶋たちがその写真付きで出回っていると言った情報。
それを消してくれていたんだ、と。
でもその情報源が時計塔とはどういうことなのか。
瞬時に頭を過ぎるのはキョウのことで……。
まさかと思いつつ、それ以外に答えはない様に思えた。
そしてわたしがリビングに戻ってきたことに気付いた颯介さんが手招きして教えてくれる。
やっぱりわたしの予測通りあの写真を消してくれていたんだってこと。
そして、その情報源がキョウだってことも。
「多分、一昨日ユキちゃんがキョウと会ったことでしっかり認識されちゃったのかな?」
だから、あんな合成写真まで作られてしまったのかもしれない、と。
一昨日のことを思い出す。
わたしのことを知っていたキョウ。
そしてゾクリとするようなどこまでも機械的な目。
ギンに執着しているというあのデジタルクローンは、わたしを邪魔ものだと排除しようとしていたんだ……。
「出回ってた白雪の情報は写真含め全部消去した」
「情報源も特定出来たよ」
「……どこだ?」
ギンは聞き返しつつも、答えが分かっているような表情をする。
それに三つ子は声をそろえて答えた。
『時計塔』
「っ!?」
思わず息を呑んだのはわたし。
何の話かハッキリと分からないまでも、三つ子の言葉から今日見せられた写真のことだと予測をつけた。
中嶋たちがその写真付きで出回っていると言った情報。
それを消してくれていたんだ、と。
でもその情報源が時計塔とはどういうことなのか。
瞬時に頭を過ぎるのはキョウのことで……。
まさかと思いつつ、それ以外に答えはない様に思えた。
そしてわたしがリビングに戻ってきたことに気付いた颯介さんが手招きして教えてくれる。
やっぱりわたしの予測通りあの写真を消してくれていたんだってこと。
そして、その情報源がキョウだってことも。
「多分、一昨日ユキちゃんがキョウと会ったことでしっかり認識されちゃったのかな?」
だから、あんな合成写真まで作られてしまったのかもしれない、と。
一昨日のことを思い出す。
わたしのことを知っていたキョウ。
そしてゾクリとするようなどこまでも機械的な目。
ギンに執着しているというあのデジタルクローンは、わたしを邪魔ものだと排除しようとしていたんだ……。



