「俺も、興味がないからってすぐに渡してたのも悪かったのかも知れねぇな。……そのうち、母さんから貰ったものだけじゃなく、俺のものなら何でも欲しがるようになっていった」
そうなると流石に良くないと思い始めたギンは、欲しいと言う金多くんの要望を断るようになった。
でも更生させるには少し遅かったらしい。
今度はあの手この手と策を講じて手に入れようとするようになったのだとか。
「……それでも、人まで対象になるようなことはなかったんだけどな」
苦々しくその綺麗な顔を歪めるギンは、まるで痛みをこらえているかのようだった。
その姿に胸が苦しくなって、ギュッと抱きしめたい衝動に駆られる。
でもそんなわたし自身に戸惑い、実行するまでには至らなかった。
「でもキョウが出来上がってきたころから一気におかしくなってしまった」
「キョウ?」
ここであのデジタルクローンが出てくるの?
「キョウは……俺たちの母親が作り出したものだ」
「桔梗さんが?」
「ああ。元はP.A.I.――パーソナル人工知能の技術を使ったもので、5年前に母さんが末期ガン宣告をされたことで作り始めた」
「……」
義父さんと眞白がお葬式に言ったときにガンで亡くなったとは聞いていたけれど……。
そうなると流石に良くないと思い始めたギンは、欲しいと言う金多くんの要望を断るようになった。
でも更生させるには少し遅かったらしい。
今度はあの手この手と策を講じて手に入れようとするようになったのだとか。
「……それでも、人まで対象になるようなことはなかったんだけどな」
苦々しくその綺麗な顔を歪めるギンは、まるで痛みをこらえているかのようだった。
その姿に胸が苦しくなって、ギュッと抱きしめたい衝動に駆られる。
でもそんなわたし自身に戸惑い、実行するまでには至らなかった。
「でもキョウが出来上がってきたころから一気におかしくなってしまった」
「キョウ?」
ここであのデジタルクローンが出てくるの?
「キョウは……俺たちの母親が作り出したものだ」
「桔梗さんが?」
「ああ。元はP.A.I.――パーソナル人工知能の技術を使ったもので、5年前に母さんが末期ガン宣告をされたことで作り始めた」
「……」
義父さんと眞白がお葬式に言ったときにガンで亡くなったとは聞いていたけれど……。



