颯介さんは、ギンのことが大切なんだな。
ギンのためを思っての願いに、胸が熱くなる。
その思いに応える――というわけでもなかったけれど、わたしは颯介さんの優しさに笑みを浮かべ答えた。
「拒絶なんて、しないし出来ないですよ……」
「え?」
「少なくとも嫌いになんてなれそうにないですし……」
そこで一度言葉を切って、ギンのことを思い出すように考える。
「それに……ギンとのキスは、嫌じゃないので……」
優しいキスはもちろんだけれど、苦しいキスも嫌なわけじゃない。
苦しくて辛いから困るけれど、それくらい求められているのが分かるから嫌ってわけじゃあなかった。
「……へぇ?」
わたしの答えを聞いてキョトンとした顔で驚いた颯介さんは、次いでニヤリと面白そうに笑う。
「なーんだ。ユキちゃんの気持ちはもう決まってんじゃん」
からかうような言葉にグッと言葉が詰まるけれど、その目には安心した、というような優し気な光が見える。
だから、恥ずかしいけれど言い返すことはせず、ただ黙った。
「うん、何か安心したわ。じゃあ下に戻ろっか? ギンがシャワーから出たときにユキちゃんがリビングにいないと機嫌悪くなりそうだし」
最後はいつものヘラヘラした笑顔に戻って、颯介さんは立ち上がる。
ドアに向かう彼について行くようにわたしも立ち上がった。
ギンのためを思っての願いに、胸が熱くなる。
その思いに応える――というわけでもなかったけれど、わたしは颯介さんの優しさに笑みを浮かべ答えた。
「拒絶なんて、しないし出来ないですよ……」
「え?」
「少なくとも嫌いになんてなれそうにないですし……」
そこで一度言葉を切って、ギンのことを思い出すように考える。
「それに……ギンとのキスは、嫌じゃないので……」
優しいキスはもちろんだけれど、苦しいキスも嫌なわけじゃない。
苦しくて辛いから困るけれど、それくらい求められているのが分かるから嫌ってわけじゃあなかった。
「……へぇ?」
わたしの答えを聞いてキョトンとした顔で驚いた颯介さんは、次いでニヤリと面白そうに笑う。
「なーんだ。ユキちゃんの気持ちはもう決まってんじゃん」
からかうような言葉にグッと言葉が詰まるけれど、その目には安心した、というような優し気な光が見える。
だから、恥ずかしいけれど言い返すことはせず、ただ黙った。
「うん、何か安心したわ。じゃあ下に戻ろっか? ギンがシャワーから出たときにユキちゃんがリビングにいないと機嫌悪くなりそうだし」
最後はいつものヘラヘラした笑顔に戻って、颯介さんは立ち上がる。
ドアに向かう彼について行くようにわたしも立ち上がった。



