翌日学校へ行くとキミは休んでいた。


昨日あんなことがあったから、怖くて学校に来られなくなったんじゃないかとクラスメートたちは噂をしている。


そうなのかもしれない。


だけどキミが自分にしてきたことはもっともっとひどいことだ。


それなのにあんな張り紙ひとつで学校に来なくなるキミが恨めしかった。


サエがひとりだととても静かだった。


なにかを仕掛けてくるわけでもないし、休憩時間までずっと勉強をしている。


いつもはキミと2人だから弱いものイジメをしているのかもしれない。


そのままユウナが拍子抜けするほどあっさりと学校の授業は終わってしまった。


クラスメートたちも今日はユウナに関わらず、普通に授業を受けていた。


2人組が1人になっただけでこれほどまで景色が変わってしまうのかと、ユウナはぼんやり考えながら校舎を出た。


でも問題はまだ終わっていない。


キミは明日にはまた学校に来始めるだろう。


そうすれば自分へのイジメもきっと再開される。


そのときに対応できるように、こちらもしっかり準備しておかないといけない。