月原さんが改めて俺たちを見る。
俺を見たあと、嬉しそうに目を細めて美夜を見た。
「……その子が渡瀬くんの“唯一”かな?」
「――っ!」
俺はとっさに美夜を後ろに隠すように前へ出る。
どうしてかは分からない。
でも、直感で分かった。
月原さんの狙いは美夜だってことが。
「陽呂くん?」
後ろで不思議そうにしてる美夜だったけど、俺の様子になにかを察したらしい。
ちゃんと、守られる様に後ろにいてくれた。
「間違いないみたいだね。……楽しみだよ」
それはそれは嬉しそうに微笑む月原さん。
そんな男を俺は敵認定した。
どうして美夜なのかはわからない。
美夜の何が目的なのかも。
でも、これだけはハッキリしてる。
美夜には手を出させない。
成田にしろ、月原さんにしろ、それは変わらない。
美夜は。
美夜だけは、何があっても譲れない。
●
俺を見たあと、嬉しそうに目を細めて美夜を見た。
「……その子が渡瀬くんの“唯一”かな?」
「――っ!」
俺はとっさに美夜を後ろに隠すように前へ出る。
どうしてかは分からない。
でも、直感で分かった。
月原さんの狙いは美夜だってことが。
「陽呂くん?」
後ろで不思議そうにしてる美夜だったけど、俺の様子になにかを察したらしい。
ちゃんと、守られる様に後ろにいてくれた。
「間違いないみたいだね。……楽しみだよ」
それはそれは嬉しそうに微笑む月原さん。
そんな男を俺は敵認定した。
どうして美夜なのかはわからない。
美夜の何が目的なのかも。
でも、これだけはハッキリしてる。
美夜には手を出させない。
成田にしろ、月原さんにしろ、それは変わらない。
美夜は。
美夜だけは、何があっても譲れない。
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