「これは、手間が省けたってことかな?」
「うん。……じゃあ月見里さん、頑張ってね!」
そう言葉を交わすと、二人は椎菜さんを連れて行ってしまった。
去り際、椎菜さんはすがるような目を一瞬あたしに向けてくる。
あんな勝気な人がそんな目をしてしまうくらい颯くんは想われてるんだな。
そんな風に思いながらあたしは彼女たちを見送った。
「……何だったんだ?」
そうつぶやいた颯くんはあたしに向き直って両肩を掴んでくる。
「月見里、大丈夫だったか? お前が女子に連れてかれたって聞いて……万が一と思って来たんだけど……。何もされてないか?」
「だ、大丈夫だよ。お話してただけだし、何もされてないし」
本当に何もされていないし、むしろ告白を断りたいっていうあたしに協力してくれようとしてたくらいだから。
なのに颯くんは信用できないのか「本当か?」と重ねて聞いてくる。
「本当だよ」
と答えるのに、それでもまだ疑わし気な眼差し。
これじゃあキリがないなと思ったのと、椎菜さんの友人の『頑張って』という言葉を思い出したのとであたしは今断ろう! と思い立つ。
「あのね、あたし颯くんに言わなきゃないことがあるの!」
「うん。……じゃあ月見里さん、頑張ってね!」
そう言葉を交わすと、二人は椎菜さんを連れて行ってしまった。
去り際、椎菜さんはすがるような目を一瞬あたしに向けてくる。
あんな勝気な人がそんな目をしてしまうくらい颯くんは想われてるんだな。
そんな風に思いながらあたしは彼女たちを見送った。
「……何だったんだ?」
そうつぶやいた颯くんはあたしに向き直って両肩を掴んでくる。
「月見里、大丈夫だったか? お前が女子に連れてかれたって聞いて……万が一と思って来たんだけど……。何もされてないか?」
「だ、大丈夫だよ。お話してただけだし、何もされてないし」
本当に何もされていないし、むしろ告白を断りたいっていうあたしに協力してくれようとしてたくらいだから。
なのに颯くんは信用できないのか「本当か?」と重ねて聞いてくる。
「本当だよ」
と答えるのに、それでもまだ疑わし気な眼差し。
これじゃあキリがないなと思ったのと、椎菜さんの友人の『頑張って』という言葉を思い出したのとであたしは今断ろう! と思い立つ。
「あのね、あたし颯くんに言わなきゃないことがあるの!」



