吸血した後の、熱を落ち着かせるためにしたキスも……恥ずかしがってはいたけれど受け入れてくれた。
そこからはもう溺れるしかないだろう?
俺の言いなりになってるとかじゃなくて、ちゃんと自分の意志で俺を受け入れてくれてる。
俺はそんな美夜につい甘えてしまう。
甘えて、溺れて……俺だけの美夜にしたくなるんだ。
好きの二文字じゃ足りない。
愛してると言うには、優しくない重い気持ち。
そんな俺でも受け入れてくれるから……だから甘えてしまう……溺れてしまう……。
……でも、だからこそ誰にも渡さない。
成田にだって勝ってみせるし、月原さんにだって――。
……月原さん、あの人は何を考えてるんだろうか。
美夜を狙っているのは確実だ。
最初の直感もそうだったけど、今日観察してみて確信した。
月原さんは合間を見ては美夜のことをジッと見ていたから。
……ただ、その目に宿る感情が読み取れない。
何かを期待しているような……でも諦めているような……。
「……いや、関係ないか」
呟いて心を決める。
どんな目的があったとしても、美夜を守ることに変わりはない。
ちゃんと約束もしたからな……。
少し前まで腕の中に閉じ込めていた温もりを思い出す。
美夜……。
どうしようもなく、お前が欲しいよ……。
●
そこからはもう溺れるしかないだろう?
俺の言いなりになってるとかじゃなくて、ちゃんと自分の意志で俺を受け入れてくれてる。
俺はそんな美夜につい甘えてしまう。
甘えて、溺れて……俺だけの美夜にしたくなるんだ。
好きの二文字じゃ足りない。
愛してると言うには、優しくない重い気持ち。
そんな俺でも受け入れてくれるから……だから甘えてしまう……溺れてしまう……。
……でも、だからこそ誰にも渡さない。
成田にだって勝ってみせるし、月原さんにだって――。
……月原さん、あの人は何を考えてるんだろうか。
美夜を狙っているのは確実だ。
最初の直感もそうだったけど、今日観察してみて確信した。
月原さんは合間を見ては美夜のことをジッと見ていたから。
……ただ、その目に宿る感情が読み取れない。
何かを期待しているような……でも諦めているような……。
「……いや、関係ないか」
呟いて心を決める。
どんな目的があったとしても、美夜を守ることに変わりはない。
ちゃんと約束もしたからな……。
少し前まで腕の中に閉じ込めていた温もりを思い出す。
美夜……。
どうしようもなく、お前が欲しいよ……。
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