***
黙々と、手早く帰る準備をする。
帰りのSHRも終わったし、今日は掃除当番でもないから問題ないだろう。
休憩時間のたびに増える野次馬達。
放課後となればさらに増える上に、声をかけられたりもしそうだってのは予測できた。
ちょっとガラの悪いお姉さま方に良く思われていないなんて話も聞いたから、ホント、さっさと帰るに限る。
「美夜、告白頑張ってね!」
帰り際花穂にはそう言われたけれど、出来るかどうか分からないので曖昧に笑って返した。
そうして足早に教室を出ていくあたしを陽呂くんが少し慌てた様子で追いかけてくる。
いつもとは逆になってるけど、今日ばかりは仕方ないよね?
……というか、今日だけで済めばいいんだけど。
「……美夜? 大丈夫か?」
学校を出てある程度離れたところで、陽呂くんが控えめに声をかけてくれた。
あたしは振り返り、彼を見る。
分厚い眼鏡の奥の目が、あたしを気遣う色をしていて心からホッとした。
近付いて来る陽呂くんを待って、キュッと彼の袖を掴む。
あたしが好きなのは陽呂くん。
それを確かめるように彼を見上げた。
黙々と、手早く帰る準備をする。
帰りのSHRも終わったし、今日は掃除当番でもないから問題ないだろう。
休憩時間のたびに増える野次馬達。
放課後となればさらに増える上に、声をかけられたりもしそうだってのは予測できた。
ちょっとガラの悪いお姉さま方に良く思われていないなんて話も聞いたから、ホント、さっさと帰るに限る。
「美夜、告白頑張ってね!」
帰り際花穂にはそう言われたけれど、出来るかどうか分からないので曖昧に笑って返した。
そうして足早に教室を出ていくあたしを陽呂くんが少し慌てた様子で追いかけてくる。
いつもとは逆になってるけど、今日ばかりは仕方ないよね?
……というか、今日だけで済めばいいんだけど。
「……美夜? 大丈夫か?」
学校を出てある程度離れたところで、陽呂くんが控えめに声をかけてくれた。
あたしは振り返り、彼を見る。
分厚い眼鏡の奥の目が、あたしを気遣う色をしていて心からホッとした。
近付いて来る陽呂くんを待って、キュッと彼の袖を掴む。
あたしが好きなのは陽呂くん。
それを確かめるように彼を見上げた。



