甘い毒に溺れ堕ちて

ボソッと呟く声を一言一句しっかりと聴き取ったところで、プツッと切れた。


宇宙で1番、か。それって、何があっても俺が永遠のナンバーワンってことだよね?


付き合う前は、あんなにも刺々しくあしらわれていたのに。

今頃顔を真っ赤にしてるのかなと思うと……あぁ、想像しただけで愛おしさが爆発してしまいそうだ。


急ぎ足で準備を進め、家を出発。父の運転する車で施設へと向かった。



「こんにちは」

「こんにちは。面会に来ました。成見です」

「成見様、ですね」



受付で書類に必要事項を記入し、スタッフさんに案内されて面会室へ。

父によると、()が来ることは話していないのだそう。

ビックリさせすぎないよう、合図が出るまで来客用のソファーで待つことに。



「……成見?」

「……え、もしかして武藤?」



名を呼ぶ声に顔を上げたら。

かつて敵対関係だったクラスメイトが制服を着て立っていた。



「久しぶり! 何年ぶりになるっけ? 3年? 4年?」

「3年半は確実に経ってるな。今何やってるの? 学生?」

「うん。大学で色と服の勉強やりながらレストランでハンバーグとステーキ運んでる」

「すっげー二刀流だな」