甘い毒に溺れ堕ちて

「せめて系統だけでも教えてよぉ〜」

【……アクセサリー、かな。種類はおまかせで】

「アクセサリーね。指のサイズは何号?」

【早速ネタバレかい】



突っ込みを入れつつも、「薬指は7号だよ」と答えてくれた真彩ちゃん。

付け足す情報が可愛くて、思わず、ふへへへと間抜けな笑い声が漏れる。



「了解。婚約指輪は7号ね」

【こ……!? そこまでは言ってないでしょ!?】

「あれー? そうだっけ? ごめん、早とちりしちゃった☆」



シャツのボタンを留めていると、ドアがコンコンコンとノックされた。



「藍、そろそろ行くぞ」

「はーい」



ドアの隙間から顔を覗かせた父に返事をした。



【あっ、もう時間?】

「みたい。ごめんね、せっかくウハウハニヤニヤ妄想してたのに」

【妄想してたのはそっちもでしょ】



そっち“も”ね。もう、素直じゃないなぁ。
ま、そんなところも全部ひっくるめて大好きなんだけど。



「じゃあまたね」

【うん。面会楽しんできてね】

「ありがとう。世界で1番大好きだよ」

【……私も。宇宙1大好きだよ】