甘い毒に溺れ堕ちて

耳元で囁いたら、「なっ……!」とわかりやすく狼狽えた真彩ちゃん。

ふふふっ、完全に油断しきってたな。

頬を膨らませて睨む姿が可愛くて、ムフフと頬を緩ませる。



「……次はどこに行きたいの?」

「そうだなぁ。今の季節なら、夏祭りと、花火と、プールと……」

「ええっ、まだあるの?」

「1回だけとは言ってないじゃん」

「そうだけど……プールかぁ……」

「水着になるのが恥ずかしい?」

「ちが……っ! 日焼けが気になるからだよ!」



藍くんの馬鹿っ。変態っ。何ニヤニヤしてんのよっ。

そう言わんばかりにペシッと腕を叩かれたけれど、全然痛くない。むしろ照れ顔を見れてラッキーと喜びを噛みしめている。


そっかそっか。まぁ、女の子は男の子と違って色々と事前準備がいるからな。

それに今年も猛暑日地獄になりそうってニュースで予想されてたし。

女子だけじゃなくて、男子もパーカーを羽織るとかしないと、皮膚が真っ赤になってしまいそうだ。



「全身守るならラッシュガードかな……」

「何?」

「いや。真彩ちゃんは何着ても似合うだろうなぁって」