甘い毒に溺れ堕ちて

校内1の童顔教師だと、生徒だけでなく先生からも慕われている彼に、そんなワイルドな一面があったとは。

自己紹介の時、キャンプが趣味って言ってたもんな。大学生の頃もヒッチハイクで全国横断したって話してたし。



「あ、あの……」

「何?」

「どうして、この体勢なのかな?」

「逃げられたら困るから」



1人キャンプを楽しむ先生を思い浮かべるけれど、心臓の音は激しさを増していく。


男の子に可愛いは禁句だったな……。

病み上がりだから乱暴はしないだろうと甘く見てしまった。



「上からだとまたちょっと新鮮だな。これはこれでありかも」

「そう、ですか」

「真彩ちゃんはどっちが好み? 見下ろすのと見下ろされるの」

「別に、どっちでも……ひゃっ」



視線の圧に耐えきれず目を逸らすと、手を絡め取られて、枕の横に押しつけられた。



「どこ見てんの?」

「カ、カーテンだけど……」

「なんでカーテン? まさか逃走のタイミングでもうかがってる?」

「ないよっ。考えてもない……っ」

「じゃあこっち向いてよ」