「……くっ! もう少しなのに。もう少し騒ぎが大きくなったら、前のように色々けしかけて本格的な争いに持っていくはずだったのに!」
ギッと、あたしを睨んだ稲垣さんはそのままこっちに向かってくる。
「いや……まだ大丈夫だ。君さえ……お前さえいなければ!」
そうして手を伸ばしてくるけれど、当然大人しく捕まるつもりはない。
少し正気を失いかけていそうな稲垣さんの動きは精彩を欠いていて、かわすのも簡単だった。
「うわっ⁉」
かわしてよろめいた稲垣さん。その胸ぐらを幹人くんが掴む。
そして背負い投げで稲垣さんを床に叩きつけた。
「ぐあっ!」
まともな受け身も取れなかったのか、稲垣さんはそのまま痛みを耐えるように呻く。
そんな彼を幹人くんが冷たい眼差しで見下ろした。
「稲垣さん、あんたに美来は触らせねぇよ」
「幹人くん……」
幹人くんが強くてカッコよくて……こんなときだけれど思わずキュンとしてしまった。
助けられなくても、今の稲垣さんならあたしでも簡単に倒せたと思う。
守られなくても、自分で何とか出来る事だ。
でも、どうしてかな?
それでも幹人くんに守って貰って、嬉しいって思っちゃう。
ギッと、あたしを睨んだ稲垣さんはそのままこっちに向かってくる。
「いや……まだ大丈夫だ。君さえ……お前さえいなければ!」
そうして手を伸ばしてくるけれど、当然大人しく捕まるつもりはない。
少し正気を失いかけていそうな稲垣さんの動きは精彩を欠いていて、かわすのも簡単だった。
「うわっ⁉」
かわしてよろめいた稲垣さん。その胸ぐらを幹人くんが掴む。
そして背負い投げで稲垣さんを床に叩きつけた。
「ぐあっ!」
まともな受け身も取れなかったのか、稲垣さんはそのまま痛みを耐えるように呻く。
そんな彼を幹人くんが冷たい眼差しで見下ろした。
「稲垣さん、あんたに美来は触らせねぇよ」
「幹人くん……」
幹人くんが強くてカッコよくて……こんなときだけれど思わずキュンとしてしまった。
助けられなくても、今の稲垣さんならあたしでも簡単に倒せたと思う。
守られなくても、自分で何とか出来る事だ。
でも、どうしてかな?
それでも幹人くんに守って貰って、嬉しいって思っちゃう。



