地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~

 仮装なのか、頭にバンダナを巻いた海賊のような格好だ。

「お前ら何でここに?」

 そう聞いたのは幹人くんだ。

 当然の疑問だったけれど、聞かれた二人はキッと幹人くんを睨む。

「何で俺たちがここにいるのかって?」
「今それぞれの幹部でまともに動けそうなのが俺たちしかいなかったからだよ!」

 そのまま簡単な説明をした二人の話を要約すると、仮装に着替えた後辺りから校内の様子がおかしくなってきたんだそうだ。

 よくよく調べてみると、例のあたしをかどわかしたのがどちらかのチームだという噂が急激に広まっていたんだとか。

 そんなこと有り得ないと幹部なら分かっている。

 でも事実あたしがいなくなり、生徒会メンバーも見ていないとほうぼうで口にした結果それぞれのチームの下っ端達がその噂を信じ込んだ。

 それだけにとどまらず、あたしのファンクラブの子たちまで騒ぎはじめ噂が騒動となって広がってしまった。


「如月さんたちトップが頑張って抑え込んでるけど、ちらほら殴り合いも起こってる。信頼できる幹部も一緒に奔走してるんだけど……」

「正直間に合ってなくてかなり忙しい状態なんだ。それなのに久保もいないとか!」

 イライラしているのか怒りを幹人くんにぶつけてくる双子にあたしは慌てて幹人くんのフォローをする。