***
連れ去られたときと同じ裏門についた車。
あたしたちはヨシさんに送ってくれたお礼を言って車から降りた。
「裏門から入ってきて欲しいって言われたけど……」
数分前にかかって来た坂本先輩からの電話を思い出す。
『美来さん、無事でよかった』
まずは無事を喜ばれ、すぐに学校内の状況がかなり良くないと伝えられた。
どう良くないのかは聞かされなかったけれど、余裕のなさそうな坂本先輩の声でどの程度なのかは何となく理解する。
『美来さん、《かぐや姫》としての君の力が必要だ』
そう断言する坂本先輩に、元々そのつもりだったあたしは「分かりました」と答えた。
『すまないね。君のことばかり当てにして……本当に申し訳ないし、情けないよ』
いつになく弱気な坂本先輩だったけれど、あたしが何かを言う前に自力で持ち直す。
『ごめん、弱音を吐いた。気にしないでくれ』
「……はい」
そんな坂本先輩が最後に裏門から入ってきて欲しいと伝えてきたんだ。
裏門から入るのは良いけれど、そこからどこに向かえばいいのかな?
なんて疑問に思っていたけれど、裏門の所に見覚えのある二人がいた。
「あ、美来!」
「良かった……」
「明人くん、勇人くん!」
同じ顔の二人が、心配そうな表情をホッとしたものに変えてあたしに駆け寄ってくる。
連れ去られたときと同じ裏門についた車。
あたしたちはヨシさんに送ってくれたお礼を言って車から降りた。
「裏門から入ってきて欲しいって言われたけど……」
数分前にかかって来た坂本先輩からの電話を思い出す。
『美来さん、無事でよかった』
まずは無事を喜ばれ、すぐに学校内の状況がかなり良くないと伝えられた。
どう良くないのかは聞かされなかったけれど、余裕のなさそうな坂本先輩の声でどの程度なのかは何となく理解する。
『美来さん、《かぐや姫》としての君の力が必要だ』
そう断言する坂本先輩に、元々そのつもりだったあたしは「分かりました」と答えた。
『すまないね。君のことばかり当てにして……本当に申し訳ないし、情けないよ』
いつになく弱気な坂本先輩だったけれど、あたしが何かを言う前に自力で持ち直す。
『ごめん、弱音を吐いた。気にしないでくれ』
「……はい」
そんな坂本先輩が最後に裏門から入ってきて欲しいと伝えてきたんだ。
裏門から入るのは良いけれど、そこからどこに向かえばいいのかな?
なんて疑問に思っていたけれど、裏門の所に見覚えのある二人がいた。
「あ、美来!」
「良かった……」
「明人くん、勇人くん!」
同じ顔の二人が、心配そうな表情をホッとしたものに変えてあたしに駆け寄ってくる。



