でも、奏のおかげってことなのかな?
笑顔を見せられるくらい立ち直ることが出来たみたい。
「うん、分かった。一緒に行こう」
それならしのぶのことは奏に任せよう。
多分、あたしにとっての幹人くんのように、奏がしのぶにとっての支えになっているんだと思ったから。
空き家を出るとき、一度だけ香梨奈さんの方を見る。
香梨奈さんはほこりだらけの畳の上にぺたんと座り込んで項垂れていた。
顔を上げることはなかったから目が合うこともない。
彼女が今何を思っているかは分からないし、流石に寄り添ってあげようとまでは思えなかった。
まあ、思えたとしても逆効果な気はするけれど……。
香梨奈さんのあたしへの憎しみは香梨奈さん自身のもの。
彼女一人で、折り合いをつけてもらうしかない。
あたしは香梨奈さんから意識を振り切るように空き家を後にした。
「ほら、お前のスマホ」
ヨシさんの運転する車に乗ると、奏があたしのスマホを渡してくれる。
茶髪の男に取られたままだったけれど、取り返してくれてたんだ。
「ありがとう」
受け取って電源を入れると、すぐに何十件ものメッセージを受信する。
笑顔を見せられるくらい立ち直ることが出来たみたい。
「うん、分かった。一緒に行こう」
それならしのぶのことは奏に任せよう。
多分、あたしにとっての幹人くんのように、奏がしのぶにとっての支えになっているんだと思ったから。
空き家を出るとき、一度だけ香梨奈さんの方を見る。
香梨奈さんはほこりだらけの畳の上にぺたんと座り込んで項垂れていた。
顔を上げることはなかったから目が合うこともない。
彼女が今何を思っているかは分からないし、流石に寄り添ってあげようとまでは思えなかった。
まあ、思えたとしても逆効果な気はするけれど……。
香梨奈さんのあたしへの憎しみは香梨奈さん自身のもの。
彼女一人で、折り合いをつけてもらうしかない。
あたしは香梨奈さんから意識を振り切るように空き家を後にした。
「ほら、お前のスマホ」
ヨシさんの運転する車に乗ると、奏があたしのスマホを渡してくれる。
茶髪の男に取られたままだったけれど、取り返してくれてたんだ。
「ありがとう」
受け取って電源を入れると、すぐに何十件ものメッセージを受信する。



