地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~

 そいつらが奏の言う地元の不良なのかどうかは分からねぇ。

 でも、美来以外は解放するってことは美来だけは連れて行くということだ。

 その男達の目的が美来であることは確定だ。


「っざけんなよ……」

 美来を連れてく?
 このまま会えない状態になる?

 そんなの、させるわけにいかねぇだろうが!

 一気に、怒りが俺の全身を支配した。

「奏! さっきのもっかい見せろ! 美来は今どこにいる⁉」

 銀星たちの妹分や美来のスマホの電源は落とされてGPSが使えない。
 でも、美来が持っているっていう子供用のGPSは有効だ。

 さっき見たときは移動していた。どこに行ったのか分かるはずだ。

「まだ移動中だ。でも車で移動してるっぽいから走っても追いつけるかどうか……足が必要だ」

 奏の答えにチッと舌打ちをすると、銀星たちが軽く驚いた声を上げる。

「は? 美来の居場所は分かんのかよ?」

「マジで? 美来ちゃんはスマホの電源落とされてないのか?」

 その質問に奏は簡単に子供用のGPSを持たせていたことを説明した。


「万が一にって一応持たせてて正解だったよ」

 苦々しく言ってのけた奏に、副総長が喜々とした声を上げる。